介護施設に入居するには?まず知っておきたい基準と手続き
「家での介護が限界かも…」
そう感じたとき、選択肢の一つになるのが介護施設への入居です。
でも実際には、
- どんな条件で入れるの?
- どうやって申し込むの?
と疑問に思う方が多いのではないでしょうか。
本記事では、介護施設の種類ごとの入居条件や手続きの流れをわかりやすく解説します。
後悔しない施設選びのポイントも紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
1. 介護施設の種類と入居条件まとめ
(1) 特別養護老人ホーム(特養)
対象者:要介護3以上の高齢者
- 原則65歳以上(※40歳以上で特定疾病がある場合は対象)
- 要介護3以上の認定を受けている
- 自宅での生活が困難な方
- 所得に応じた費用負担あり
👉 長期入居が可能で、費用は比較的安め。待機者が多いのが難点です。
(2) 介護老人保健施設(老健)
対象者:要介護1以上でリハビリが必要な高齢者
- 要介護1以上
- 医師の指示でリハビリが必要とされる方
- 在宅復帰を目指すことが前提
- 医療ケアも可能
👉 3〜6か月の中期入所が基本。自宅に戻るまでの「中継施設」として利用されます。
(3) 有料老人ホーム
対象者:自立〜要介護の高齢者
- 施設ごとに条件が異なる(自立型・介護付きなど)
- 初期費用+月額費用が必要
👉 サービスや設備が充実している施設が多く、選択肢が幅広い分、情報収集が重要です。
(4) サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
対象者:60歳以上の自立〜軽度介護の高齢者
- 60歳以上が原則
- 基本的に自立した生活が可能な方
- バリアフリー設備や見守りサービス付き
👉「住まい」としての性格が強く、介護度が重くなると退去の可能性もあります。
(5) グループホーム
対象者:認知症のある高齢者
- 認知症の診断がある方
- 要支援2〜要介護5まで
- 少人数(1ユニット9人以下)での共同生活
👉 認知症ケアに特化し、家庭的な環境で安心して過ごせるのが特徴です。
2. 入居までの基本手続きの流れ
(1) 施設を選ぶ・見学する
- 地域の介護施設をリストアップ
- 公式サイトや口コミで雰囲気・方針をチェック
- 実際に見学して、職員の対応や衛生面を確認
👉 施設選びは“直感”も大切!複数見学するのがおすすめです。
(2) 申込みと書類の準備
- 申込書を記入
- 介護保険証のコピー
- 医師の診断書・主治医意見書など医療情報
- 所得証明(特養などで必要)
(3) 面談・審査
- 入居希望者本人や家族との面談
- 施設側が受け入れの可否を判断
👉 健康状態や介護度によっては入居できないこともあるので要注意。
(4) 契約と入居準備
- 契約書の締結
- 入居日の調整
- 必要な日用品や衣類の準備
3. 施設選びのポイントと注意点
(1) 費用の内訳をしっかりチェック
- 初期費用・月額費用・オプション料金
- 介護保険の適用範囲を理解しておくことが重要
(2) 評判・口コミも参考にする
- ネットの口コミや地域の評判をチェック
- 実際に家族が利用した人の声は参考になります
(3) サービス内容・方針の違いに注目
- 医療対応があるか
- 食事内容、レクリエーションの有無
- 看取り対応の有無なども確認ポイント
4. まとめ:条件と手続きを理解して、後悔しない施設選びを
介護施設にはそれぞれ入居条件や特徴があり、目的に合った施設を選ぶことが大切です。
事前にしっかり情報を集め、複数の施設を見学・比較することで、納得できる選択ができます。
大切な家族のために、そしてご自身の安心のために、焦らずじっくり準備していきましょう。
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