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【保存版】抗認知症薬とは?中核症状に効く薬の種類・効果・副作用をやさしく解説〜最新薬も紹介〜

抗認知症薬 認知症

抗認知症薬

【保存版】抗認知症薬とは?中核症状に効く薬の種類・効果・副作用をやさしく解説〜最新薬も紹介〜


はじめに|認知症の薬って何に効くの?

「認知症の薬が出されたけど、これって治るの?」

そんな疑問を持つご家族は少なくありません。

現在の認知症治療薬には、完治を目的としたものと、中核症状の進行を遅らせるものの2種類があります。この記事では、中核症状に効く「抗認知症薬」と、最近話題の新しい治療薬(レケンビ・ドナネマブ)についても紹介します。


STEP1:抗認知症薬とは?目的と対象

抗認知症薬とは、認知症の“中核症状”を一時的に改善・安定させる目的で処方されるです。

中核症状とは?

  • 記憶障害(物忘れ)
  • 判断力の低下
  • 時間や場所の混乱(見当識障害)

これらは脳内の神経伝達物質のバランスが崩れることで起こります。抗認知症薬は、こうした症状の進行をゆるやかにすることが期待されています。


STEP2:現在使われている4種類の抗認知症薬【比較表】

 

現在使われている4種類の抗認知症薬

💡ポイント:ドネペジルは唯一、レビー小体型認知症にも適用されています。


STEP3:注目の新薬|レケンビ・ドナネマブとは?

最近、「脳内のアミロイドβを除去する新薬」が登場し、治療の選択肢が広がっています。

レケンビ(レカネマブ)

  • 2023年に日本でも承認
  • アルツハイマー病の**ごく初期段階(MCIを含む)**が対象
  • 脳内のアミロイドβという異常タンパク質を除去する

ドナネマブ(キスンラ)【※2025年承認見込み】

  • イーライリリー社が開発
  • レケンビと同様、早期アルツハイマー病が対象
  • 海外では一定の進行抑制効果が認められ、欧州での承認も進行中

費用と保険適用

  • レケンビは月額数十万円の治療費(自己負担3割で約7〜10万円)
  • 医療費助成や高額療養費制度で軽減可能
  • 要件を満たした場合のみ保険適用(脳脊髄液検査・PETなど)

💡ポイント:使える人・使えない人が明確に分かれます。医師とよく相談しましょう。


STEP4:薬の効果はどれくらい期待できる?

抗認知症薬は魔法のように症状が消えるものではありません。

しかし「最近、会話がスムーズになった」「落ち着いて過ごせるようになった」など、ゆるやかな改善が見られることはあります

ただし、効果の感じ方には個人差があります。大切なのは、家族や医師と「どんな変化を目指すか」を共有することです。


STEP5:副作用への注意点と家族ができる観察

高齢者の場合、副作用が出ると生活に支障をきたすこともあります。

よくある副作用

  • 吐き気、下痢、食欲不振
  • 眠気、ふらつき、転倒リスク
  • 皮膚のかゆみ・かぶれ(貼付薬)

家族がチェックしたいポイント

  • 「いつもと違う」表情・食事・歩き方
  • 寝つきや排泄の変化
  • 服薬後の様子(ぼーっとする、手足のふらつき)

小さな変化でも、医師に相談することが大切です。


STEP6:薬をやめる・続けるは誰が判断する?

認知症が進行したり、副作用が強くなった場合、「このまま薬を続けていいの?」という疑問が出てきます。

薬の中止を検討するケース

  • 嚥下障害で飲み込みが困難になった
  • 効果よりも副作用の方が大きい
  • 本人の生活の質(QOL)を下げている

最終判断は医師が行いますが、家族の希望や介護環境も重要な判断材料となります。


よくある質問|家族のQ&A

Q1. 抗認知症薬を飲めば症状は治るの?

A. 治る薬ではありませんが、進行をゆるやかにする効果が期待されます。


Q2. 飲み始めたらすぐに効果が出ますか?

A. 数週間〜数ヶ月かけてゆるやかに変化が出ることが多いです。急な改善は期待しすぎないことが大切です。


Q3. 新しい薬(レケンビやドナネマブ)を希望すれば使えますか?

A. 一部の早期患者に限られます。PET検査などの条件を満たす必要があります。まずは専門医に相談しましょう


Q4. 認知症の親が薬を嫌がって飲んでくれません…

A. 飲みやすい剤形(粉薬、貼付薬)や、ケアマネとの連携で工夫できる場合があります。「薬=敵」とならない対応が大切です。


まとめ|薬だけに頼らず“人の関わり”も忘れずに

抗認知症薬や新薬は、確かに認知症の進行をゆるやかにするための頼れる味方です。

でもそれ以上に大切なのは、

  • 本人の気持ちに寄り添うこと
  • 家族や介護者の関わり
  • 食事・運動・趣味などの生活習慣の見直し

薬は「支え」のひとつであり、人との関わりこそが心の安定剤になることもあります。


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