【初心者向け】認知症とは?症状・原因・種類・早期対応までやさしく解説
「親が最近もの忘れが増えてきた」
「認知症かもしれないけど、まだ病院には行っていない…」
そんな不安を感じていませんか?
認知症は、高齢化が進む現代において誰にとっても身近なテーマです。
でも、正しい知識がないと「なんとなく怖い」「どう接したらいいか分からない」と感じてしまうことも。
この記事では、認知症の基本的な仕組みや症状、早期発見のポイント、家族ができる対応について、はじめての人にもわかりやすくまとめました。
認知症とは?|脳の働きが徐々に低下する病気
認知症とは、いったん正常に発達した脳の働きが、何らかの原因で低下し、生活に支障が出ている状態をいいます。
単なる「もの忘れ」ではなく、判断力や記憶力、理解力などが徐々に失われていく病気です。
日本では65歳以上の約7人に1人が認知症とも言われており、誰にとっても他人事ではありません。
認知症の主な症状|初期~中期~後期まで
認知症の症状は大きく分けて2種類あります。
■ 中核症状(どのタイプの認知症でも共通)
記憶障害(同じことを何度も聞く、約束を忘れる)
見当識障害(今が何時・どこにいるか分からなくなる)
判断力の低下(お金の管理ができなくなる)
言語の問題(言いたい言葉が出てこない)
など
■ 行動・心理症状(BPSD:個人差がある)
怒りっぽくなる、不安が強くなる
徘徊、幻覚、物取られ妄想
睡眠障害、拒否・暴言 など
特に初期の段階では「性格が変わった?」「最近ちょっと変だな」くらいの違和感から始まることが多く、見逃されがちです。
認知症の原因はひとつじゃない|代表的な4つの種類
認知症にはいくつかの種類があります。中でも代表的なのが以下の4つ。
① アルツハイマー型認知症(最も多い)
脳の神経細胞が少しずつ壊れていく
もの忘れから始まり、徐々に進行
女性に多い
② 脳血管性認知症
脳梗塞や脳出血などの後遺症で発症
障害が出る部分が部分的なため、記憶は比較的保たれる場合も
「まだら認知症」とも呼ばれる
③ レビー小体型認知症
幻視(実際にはないものが見える)や体のこわばりが特徴
日によって認知機能に波がある
④ 前頭側頭型認知症(ピック病など)
感情や行動のコントロールが難しくなる
若年性認知症に多い
認知症は早期発見がカギ!
認知症は早く気づくことで進行をゆるやかにできる病気です。
最近では、薬や生活習慣の見直し、リハビリなどで症状の悪化を防ぐ取り組みも増えています。
早期発見のためにチェックしたいポイント:
同じ話を繰り返すようになった
財布や鍵をよく失くすようになった
怒りっぽくなったり、無関心になった
病院や施設に行くのを嫌がるようになった
家族が「ちょっと変かも?」と気づいたら、早めに医師や地域包括支援センターに相談するのがおすすめです。
家族にできるサポートとは?
認知症は本人だけでなく、家族にも負担がかかります。
だからこそ、家族が正しい知識を持ち、サポート体制を整えることが大切です。
💡家族にできること
否定しない・怒らない:本人も不安な気持ちでいっぱいです。
見守る距離感を保つ:できることは本人にやってもらう。
専門家と連携する:介護保険を利用し、ケアマネジャーと協力。
家族だけで抱え込まない:デイサービスやショートステイも活用を。
認知症=人生の終わり、ではありません
認知症と聞くと「怖い」「何もできなくなる」と思いがちですが、
早期に対応すれば、自分らしく暮らす時間を長く保てる病気です。
家族と本人が一緒に「できること」「楽しめること」を見つけながら、サポートしていくことが何より大切。
まとめ|認知症は“知ること”が一番の安心につながる
認知症は誰にでも起こりうる病気ですが、正しく知ることで不安を減らすことができます。
認知症=脳の機能が低下する病気
早期発見・対応がポイント
種類によって症状が違う
家族の関わり方が重要
「ちょっと気になるな」と思った今が、情報を集め始めるチャンスです。