【初心者向け】認知症の診断までの流れ|不安な気持ちに寄り添う5つのステップ
「最近、親の様子がちょっとおかしいかも…」
そんな小さな気づきが、認知症との最初の出会いかもしれません。
でも、いざ病院へ行こうと思っても、
「どこに相談すればいいの?」
「検査ってどんなことをするの?」
…と、不安で動けない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、認知症の診断を受けるまでの基本的な流れを5つのステップでわかりやすく解説します。不安な気持ちが少しでも軽くなるように、やさしくお伝えしますね。
ステップ① 気になる変化に気づく
認知症のサインはとてもさりげなく始まります。
鍵や財布をよくなくす
同じ話を何度も繰り返す
食事の準備や掃除が面倒になった
こうした「ちょっとした変化」が、家族にとっての第一歩。**“あれ?いつもと違うな”**と感じたら、それがサインかもしれません。
☑️ メモに残しておこう
受診のときに「どんな様子があったのか」を伝えると、診断がスムーズになります。
ステップ② 相談窓口に連絡してみる
「いきなり病院へ行くのはハードルが高い…」という方は、まず地域包括支援センターやかかりつけ医に相談するのがおすすめ。
相談できるところ
地域包括支援センター(各市区町村にあり)
かかりつけの内科・クリニック
認知症疾患医療センター(専門的な検査も可能)
相談だけでもOK。「今の様子、どう思いますか?」と聞くだけでも、気持ちがぐっと楽になります。
ステップ③ 病院での受診と問診
いよいよ病院へ行くと、まずは**問診(話を聞く)**が行われます。
いつから気になるようになったか
どんなことに困っているか
家族の支援状況や生活の様子
これらを医師が丁寧に聞き取り、必要に応じて認知症の簡単なテスト(MMSEなど)を行います。本人と家族、両方の声がとても大切です。
ステップ④ 検査を受ける
問診のあと、必要に応じて以下のような検査が行われます。
主な検査内容
検査の種類 | 内容 |
---|---|
血液検査 | 他の病気(貧血、甲状腺など)の確認 |
画像検査(CT/MRI) | 脳の萎縮や血流の状態を見る |
心理検査 | 記憶力・注意力・理解力などのチェック |
これらは数日で終わる場合もあれば、専門機関で詳しく調べることもあります。
ステップ⑤ 診断と今後の説明
検査の結果をもとに、医師から診断や今後の説明があります。
現時点で認知症かどうか
進行の程度や見通し
これから受けられる支援やサービス
認知症と診断されても、すぐにすべてができなくなるわけではありません。 早めに知ることで、本人や家族にとって、これからの準備がしやすくなります。
☑️ ケアマネジャーや地域支援に早めにつながることで、介護の負担が軽くなることも!
よくあるQ&A
Q. 本人が受診を嫌がったらどうすればいい?
A. 「最近ちょっと物忘れがあるし、健康チェックに行こう」とやんわり誘うのがコツです。無理に連れて行くより、“心配している”という気持ちを伝えることが大切です。
Q. 認知症じゃなかったら?
A. 他の病気(うつ病や一時的なせん妄、薬の副作用)だったというケースもあります。そのためにも、早めの受診が安心につながります。
まとめ|早めの相談が安心への第一歩
「受診するなんて大げさかな…」と悩む方ほど、実はとても大切なサインを見逃さずにいます。
早めに相談することで、今できることが見えてくるんです。
認知症の診断はゴールではなく、“これからを支えるための出発点”。
ひとりで抱え込まず、少しずつでも前へ進んでいきましょう。
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