【はじめてでもわかる】介護保険とは?仕組み・対象・サービス内容をやさしく解説
「介護保険ってよく聞くけど、実際どんな制度なの?」
「親が高齢になってきたけど、何から準備すればいいの?」
そんな不安を感じている方に向けて、この記事では介護保険の基本的な仕組みや利用方法をわかりやすく説明します。
将来のために、まずは「知っておくこと」が大切です。
難しい専門用語はできるだけ避けて、初めての人でも理解できるように書いています。
介護保険とは?|高齢になっても安心して暮らすための制度
介護保険は、介護が必要になったときに、費用の一部を公的にサポートしてくれる制度です。
2000年にスタートし、「介護は家族まかせではなく、社会全体で支える」という考え方にもとづいています。
介護が必要になったとき、本人や家族だけで支えるのは大きな負担です。
この制度を使えば、訪問介護やデイサービス、施設の利用などが自己負担1~3割で受けられます。
誰が使えるの?|介護保険の対象者
介護保険を利用できる人は、年齢によって2つに分かれています。
■ 第1号被保険者(65歳以上)
病気やケガなどの原因に関係なく、介護や支援が必要と認定された場合にサービスを利用できます。
■ 第2号被保険者(40〜64歳)
医療保険に加入している人が対象。ただし、16種類の特定疾病(※)が原因で介護が必要になった場合のみ、介護保険を利用できます。
※特定疾病には、若年性認知症、脳血管疾患(脳梗塞・脳出血など)、パーキンソン病などが含まれます。
介護保険で受けられる主なサービス
要介護認定を受けると、以下のようなサービスが利用できます。
◆ 自宅で利用できるサービス(在宅サービス)
訪問介護(ホームヘルプ):ヘルパーが家に来て、食事や入浴、掃除などをサポート。
デイサービス:日帰りで施設に通い、食事・入浴・レクリエーションなどを受ける。
訪問看護:看護師が訪問し、健康チェックや医療的ケアを提供。
◆ 施設でのサービス
特別養護老人ホーム(特養)
介護老人保健施設(老健)
グループホーム(認知症の方が対象)
それぞれ、受け入れ条件や料金に違いがあります。
介護保険を使うまでの流れ
介護保険を使うには、「要介護認定」の申請が必要です。流れは以下のとおり:
市区町村の窓口に申請(本人または家族、ケアマネジャーが代行もOK)
訪問調査(市の職員が自宅に来て、生活状況をヒアリング)
主治医の意見書の提出
介護認定審査会による判定
要介護度の決定(要支援1・2/要介護1〜5)
認定されれば、その人の状態に合ったサービスが受けられます。
また、ケアマネジャーが介護プランを立ててくれるので安心です。
気になるお金のこと|費用はどのくらいかかる?
介護保険サービスの自己負担は**原則1割(一定所得以上の人は2〜3割)**です。
例)
訪問介護(30分)=約250円〜
デイサービス(1日)=約500〜1,000円程度
※地域や事業所によっても差があります。
また、介護サービスを使いすぎないよう、**「限度額(月ごとの上限)」**が決まっています。上限を超えた分は全額自己負担になるため、ケアマネジャーと相談しながら調整します。
よくある質問|Q&A
Q. 認知症の親でも使える?
→はい、認知症の方も多く利用しています。認知症が原因で介護が必要になった場合、要介護認定の対象になります。
Q. 一度申請すればずっと使える?
→いいえ、要介護認定には「有効期間」があり、6〜12ヶ月ごとに見直しがあります。
Q. 利用するにはどこに相談すればいい?
→お住まいの地域の地域包括支援センターや市町村の介護保険課が窓口です。
まとめ|「介護保険を知っておくこと」が安心の第一歩
介護保険は、高齢者とその家族の生活を支える大切な制度です。
「まだ早いかも」と思っていても、いざというときに知っていると安心。
制度を知っておけば、無駄な負担や不安を減らすことができます。
気になることがあれば、まずは地域の相談窓口に話してみることから始めましょう。
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