【やさしく解説】認知症の種類と特徴|知っておきたい4つのタイプ
「認知症って一言でいうけど、どれも同じなの?」
そんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
実は、認知症にはいくつかの種類があり、それぞれに特徴や対応のコツがあります。この記事では、よくある4つの認知症のタイプを、やさしく・わかりやすくご紹介します。
① アルツハイマー型認知症|いちばん多いタイプ
どんな特徴?
物忘れが目立つ(同じことを何度も聞く)
時間や場所がわからなくなる
少しずつ進行していく
日本でいちばん多いのがこのタイプ。脳の一部が縮んでしまい、記憶をうまく扱えなくなります。最初はちょっとした物忘れですが、ゆっくり進行していくのが特徴です。
☑️ 対応のポイント
「ダメでしょ!」よりも「一緒にやろうか?」と寄り添うことが大切です。
② 脳血管性認知症|「まだら」に出るタイプ
どんな特徴?
できることとできないことの差がある
感情の起伏が激しくなることも
脳梗塞などの影響で起こる
突然発症したり、段階的に悪くなったりすることがあります。元気なときと調子が悪いときの差があるため、**「まだら認知症」**と呼ばれることも。
☑️ 対応のポイント
生活習慣病(高血圧・糖尿病など)の管理がとても大切!早めの治療が進行を抑えるカギです。
③ レビー小体型認知症|幻視が出やすいタイプ
どんな特徴?
実際にはないものが見える(幻視)
手が震える・体が動きにくくなる
意識がはっきりしている時間とぼんやりする時間がある
レビー小体というタンパク質が脳にたまって起こる認知症。パーキンソン病のような動きの症状も出ます。
☑️ 対応のポイント
幻視があっても否定せず、「怖くなかった?」など気持ちを受け止めてあげると安心につながります。
④ 前頭側頭型認知症|行動や性格が変わるタイプ
どんな特徴?
今までと性格が大きく変わる
周りの空気を読めなくなる
食べ物へのこだわりが強くなる
前頭葉(考えたり感情をコントロールしたりする部分)がダメージを受けることで、行動に変化が出ます。記憶はしっかりしているのに、人が変わったように見えることも。
☑️ 対応のポイント
「わざとやってるんじゃない」と理解し、周囲がストレスをためすぎない工夫が必要です。
まとめ|“タイプを知ること”が、優しい関わりの第一歩
認知症といっても、症状の出方や進み方は人それぞれ。
でも、種類と特徴を知っておくことで、「あ、こういう理由があったんだ」と気づけたり、対応の仕方が変わってきたりします。
まずは、「知ること」から。
そして、困ったときはひとりで抱えずに、ケアマネさんや地域の相談窓口に話してみてくださいね。
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